「いきなり何をすると思えば。アイツと同じようなことじゃん」


私を見て言うもんだから思わず顔を逸らしてしまう。


「真凛は2年生?」


「そっ、そうですけど」


「じゃあ俺後輩」


このベタベタ具合。


どう表現したらいいのだろうか。


「私教室に行かないといけないです」


「…嫌だ」


これはみんな心の中で頭を抱えているだろう。


この激変さは何!?


「じゃ、俺の名前だけ覚えてって」


「…三栗屋くん、ですよね」


くっ!真凛ちゃんが可愛い…
「瑠偉(るい)」


「瑠偉くんですね」


これまた金髪が顔を赤くしている。


「帰りは送って行くから」


「え?それはいいですよ」


「意地でも送っていく」


「…分かりました」


そして、金髪から離れ、帰り際に私の耳元でこう囁いた。


「今日は自宅に帰ります」


「ん。了解」


この金髪、結構厄介だ。