「こっち来て」


あ、始まりました。


「「「は!?」」」


私と励衣、真凛ちゃん以外にも、クラス全員がびっくりしている。


今までのこの金髪の行動から、全くの予想外だったからだ。


「なんでですか?」


「気に入ったから」


「…私の意思とやらは?」


「ふ、面白い」


こんなに言われも動じないなんてすごいなぁ。


「ほら。早く来て」


さすがに折れたのか、真凛ちゃんが歩き出す。


「何をするつもりですか?」


すると、金髪は真凛ちゃんの手首を掴んだかと思うと、すぽっと向かい合うように腕の中に収めた。


「な、なんですかっ!?」


「大人しくしろ」


コイツ大胆だなぁ。