「お前ら、生意気なんだよ!こっちはお前らに来てほしくないってのに!堂々を廊下を歩いて、休憩時間には教室を出て行って。
いちいち目障りなんだよっ」


昼休憩、リーダーなどの奴らが出て行った後、下っ端だと思われる男子が真面目にそう言う。


なんか、思ってたんと違う。


「知ってたか?ここはな、お前らの平穏な七尾とはちげーの!繁華街行けば、不良なんかそこら中にいるし、最近開闢だって侵略してるって言ってる!」


開闢!?


侵略って…、でも、それなら前の音葉くんの学校に行かないという発言に辻褄が合う…!


「おい、そこ!何上の空になってるんだよっ」


私を指を刺して言う。


「ご、ごめんなさい」


すると、男子が赤くなる。


ど、どうした…?


「分かったか!?下手したらアイツらに殺されるからな!」


これは忠告だろう。


目障りなんて言っているのに何助言しているんだろう。


「おいおい、何してんだ~?」


奴らが入ってきた。


「ひっ」


男の子が少し悲鳴をあげる。


「お前何か言ったんじゃないよな?」


ソイツは胸ぐらを掴んだ。


「い、言って、」


その時、真凛ちゃんが前に出た。


「やめてあげて」


「ああ?お前何様だよ」


「何もしてないのに急に胸ぐらを掴むのはおかしい」


さすが真凛ちゃんだ。


いくらなんでも私にはこんな度胸のあることはできない。


「チッ」


なぜか手を離した。


六崎のクラスメートはなぜかすごく驚いている。


「…あの、三栗屋(みくりや)がやめるなんて…」


すると、三栗屋と呼ばれた金髪がこっちを向いた。


そして、真凛ちゃんにこう聞く。


「名前は?」


「工藤、ですけど」


急変な態度にびっくりしながらも答える。


「下の名前」


「…ま、真凛です」


「真凛、か」


なんか、違う物語が始まる気が…