そして山道を歩いている。
「いやぁ、やっぱいちごフレーバーパフェがいいよねぇ」
「あれは美味しい」
「でしょ~」
なんて話しているとあることに気づく。
「待って!?音葉と志連くんどこ行った!?」
男子2人が前にいなかった。
「どうしよう…」
山道で迷子になったら終わりじゃん…!
「…あそこってゴールじゃない?」
上に少し古びた施設があった。
「早く行こう!先生に言わなきゃ!」
スタンプラリーは一旦中断。
亜湖が私の手を取って走り出そうとすると石につまづいて転けそうになる。
「わっ、大丈夫!?」
私は咄嗟に腕を引く。
「美柑ちゃん…!ありがとうっ、でもなんか足首が痛い…」
「足挫いた?ゆっくりでいいからゴールに行こう。歩ける?」
「それは大丈夫。ごめんね…」
「はいはい、大丈夫だって」
私は亜湖を支え、やっとの思いで施設の目の前についた。
私がドアを開けるとそれは予想を裏切るものだった。
お姉ちゃんと、複数の男性がいるではないか。
「苺(いちご)お姉ちゃん!」
「ありゃ、お姉ちゃんたち俺らに用事?あ、お姉ちゃんって言った?よかったねぇ、苺ちゃん。妹ちゃんが迎えに来てくれたよ~?」
お姉ちゃんは手と足を縛られている。
私は支えていた亜湖の体を落としてしまった。
「亜湖っ」
「美柑ちゃん、あの人お姉ちゃん?」
床にへたり込んだ亜湖は私に聞く。
なぜかいつもの亜湖とは違った雰囲気だった。
「あんたらにとってその人は何?」
亜湖が必死に立っている。
「ああ?遊び相手だよ、遊び相手。あれ、代わってほしいの?」
どうやらふざけている奴ららしい。
すると、男たちがこちらへ歩いてきた。
「美柑ちゃん、ちょっと待っててね。私は大丈夫だから」
亜湖は私の前に立つ。
すると、伸びてきた男の手を一瞬にして振り払う。
「お前…っ」
するとまた蹴りが飛んでくる。亜湖はそれを避けた。
亜湖が運動神経がいいのは知っていたけど、ここまでとは…!
でも、さっきの挫いたことが原因で倒れてしまう。
「亜湖っ!」
私は倒れた亜湖をさする。
「よっし、観念したな。連れてけ」
私は亜湖に触ろうとしたのを振り払った。
「誰が亜湖に触っていいと言った」
その声は近年で1番低かっただろう。
「はあ?なんだよ、友達愛かなんかしらねぇけど、」
そう言った男を一瞬で蹴り飛ばす。
「美柑ちゃん…!?」
亜湖が驚いているようだ。
「そーゆーの、馬鹿にすると痛い目合うからな。覚えとけ」
「な、なんなんだよコイツっ!」
また振りかかってくるのを避けては隙をつく。
「ったく。実力もそこそこなのに下手な真似するな気色悪い」
私は両手で砂を払い、こう言う。
「ひっ!」
「早く消え失せろ」
すると、転げるように走っていった。
「亜湖!?大丈夫!?」
「大丈夫、だけど、あの美柑ちゃんのお姉ちゃんを…!」
そうだった!
「苺お姉ちゃん!?大丈夫!?何もされてないっ?」
私は即座にロープを解き、お姉ちゃんに問いかける。
「ありがとう、美柑」
すると次はこんなことを話し始めた。
「いやぁ、びっくりしたよ~、バスに乗って寝てたらここに着いたんだからねぇ。美柑は怪我ない?」
「私はないけど、し、親友のっ、亜湖が足挫いてる」
亜湖がいつの間にかこっちに来ていた。
「美柑ちゃん…、あの…」
亜湖の言いたいことは分かる。
「美柑が強くて良かった~!いつもは止めてたけどこう言う時は助かるのねぇ」
いつもの苺お姉ちゃんの、のんびり口調を聞けて嬉しく思う私だった。
けど!
今は明かしちゃダメでしょっ!
「亜湖、早くゴールに行こう。苺お姉ちゃん、地図とか知ってる?」
すると苺お姉ちゃんはスマホを取り出し、
「それなら写真撮っておいたよ。前、美柑が行くって言うからどんなところかなって思って」
写真を見せてくれる。
これだったらゴールまで行けそう!
「いやぁ、やっぱいちごフレーバーパフェがいいよねぇ」
「あれは美味しい」
「でしょ~」
なんて話しているとあることに気づく。
「待って!?音葉と志連くんどこ行った!?」
男子2人が前にいなかった。
「どうしよう…」
山道で迷子になったら終わりじゃん…!
「…あそこってゴールじゃない?」
上に少し古びた施設があった。
「早く行こう!先生に言わなきゃ!」
スタンプラリーは一旦中断。
亜湖が私の手を取って走り出そうとすると石につまづいて転けそうになる。
「わっ、大丈夫!?」
私は咄嗟に腕を引く。
「美柑ちゃん…!ありがとうっ、でもなんか足首が痛い…」
「足挫いた?ゆっくりでいいからゴールに行こう。歩ける?」
「それは大丈夫。ごめんね…」
「はいはい、大丈夫だって」
私は亜湖を支え、やっとの思いで施設の目の前についた。
私がドアを開けるとそれは予想を裏切るものだった。
お姉ちゃんと、複数の男性がいるではないか。
「苺(いちご)お姉ちゃん!」
「ありゃ、お姉ちゃんたち俺らに用事?あ、お姉ちゃんって言った?よかったねぇ、苺ちゃん。妹ちゃんが迎えに来てくれたよ~?」
お姉ちゃんは手と足を縛られている。
私は支えていた亜湖の体を落としてしまった。
「亜湖っ」
「美柑ちゃん、あの人お姉ちゃん?」
床にへたり込んだ亜湖は私に聞く。
なぜかいつもの亜湖とは違った雰囲気だった。
「あんたらにとってその人は何?」
亜湖が必死に立っている。
「ああ?遊び相手だよ、遊び相手。あれ、代わってほしいの?」
どうやらふざけている奴ららしい。
すると、男たちがこちらへ歩いてきた。
「美柑ちゃん、ちょっと待っててね。私は大丈夫だから」
亜湖は私の前に立つ。
すると、伸びてきた男の手を一瞬にして振り払う。
「お前…っ」
するとまた蹴りが飛んでくる。亜湖はそれを避けた。
亜湖が運動神経がいいのは知っていたけど、ここまでとは…!
でも、さっきの挫いたことが原因で倒れてしまう。
「亜湖っ!」
私は倒れた亜湖をさする。
「よっし、観念したな。連れてけ」
私は亜湖に触ろうとしたのを振り払った。
「誰が亜湖に触っていいと言った」
その声は近年で1番低かっただろう。
「はあ?なんだよ、友達愛かなんかしらねぇけど、」
そう言った男を一瞬で蹴り飛ばす。
「美柑ちゃん…!?」
亜湖が驚いているようだ。
「そーゆーの、馬鹿にすると痛い目合うからな。覚えとけ」
「な、なんなんだよコイツっ!」
また振りかかってくるのを避けては隙をつく。
「ったく。実力もそこそこなのに下手な真似するな気色悪い」
私は両手で砂を払い、こう言う。
「ひっ!」
「早く消え失せろ」
すると、転げるように走っていった。
「亜湖!?大丈夫!?」
「大丈夫、だけど、あの美柑ちゃんのお姉ちゃんを…!」
そうだった!
「苺お姉ちゃん!?大丈夫!?何もされてないっ?」
私は即座にロープを解き、お姉ちゃんに問いかける。
「ありがとう、美柑」
すると次はこんなことを話し始めた。
「いやぁ、びっくりしたよ~、バスに乗って寝てたらここに着いたんだからねぇ。美柑は怪我ない?」
「私はないけど、し、親友のっ、亜湖が足挫いてる」
亜湖がいつの間にかこっちに来ていた。
「美柑ちゃん…、あの…」
亜湖の言いたいことは分かる。
「美柑が強くて良かった~!いつもは止めてたけどこう言う時は助かるのねぇ」
いつもの苺お姉ちゃんの、のんびり口調を聞けて嬉しく思う私だった。
けど!
今は明かしちゃダメでしょっ!
「亜湖、早くゴールに行こう。苺お姉ちゃん、地図とか知ってる?」
すると苺お姉ちゃんはスマホを取り出し、
「それなら写真撮っておいたよ。前、美柑が行くって言うからどんなところかなって思って」
写真を見せてくれる。
これだったらゴールまで行けそう!

