「先輩?いるんですか?いらないんですか?」


「もちろんいりますとも!」


真凛ちゃんはハムサンドをとっていった。


「と言っても、これ私が作ったんですけどね!」


「え?美柑の弁当を?」


「はい!大体私が作ってるんです」


「真凛ちゃんが作ったのは全部おいしい」


「素材の味を生かしただけですよ」


「ほらプロの言う言葉!」


「それはおんなじこと思った」


音葉くんと、亜湖と、志蓮くんと会えないだけで天ヶ瀬の生活は楽しい。


そう、会えない…


「ほ~ら。すーぐ美柑は落ち込む」


「元気出してください!」


2人が私にくっつく。


「な!私らが相手してやるから!落ち込むなって」


「一時期女子校の毎日です!」


励衣と真凛ちゃんが励ましてくれる。


「ありがと。…でさ、一個聞きたいことあるんだけど」


「なんですか?」