みんな戸惑っている。


何か用事があるのかな?


でも、今思いついたような感じだった。


「桜宮はとにかく気をつけてな。志連でも巫でも呼べ」


「うん」


「ごめん。俺用事あるから帰るな?」


「バイバイ」


「じゃ、また」


音葉くんは私の頭をポンポン、として帰って行った。


「天ヶ瀬にいるとは思わなかったけど。その知り合いとやらとどうにか生活しろよ?」


「…生活はできますよ、流石に」


「六崎合併の件。あれ、結構大変だと思う。美柑ちゃん、頑張ってね」


亜湖はそう言う。


「もう夜中でもいいから電話しよ!あ、別に美柑ちゃんの好きな時でいいからね。離したくなきゃ、かけてこなくていいし。もう
いつでもかけてきて!」


「ありがとう、亜湖、志蓮くん」


そして志蓮くんと亜湖と別れて元の道へ歩き出した。