「志連からの情報。ちゃんと記事も載せてある。おそらく本当のことだろ。もうすぐ天ヶ瀬は六崎学園に行く。天ヶ瀬は廃校だ」


「六崎って…」

多分、不良校は一つにまとめようと言う考えからだろう。


「だ、ダメだよっ!本当に、クラスメートがっ」


会って間もないクラスメートを心配している桜宮。


「あの中には、お金に困っていて仕方なく環境の悪い中通ってる子もいるんだよ?ダメだってっ」


俺は優しく桜宮の頭を撫でる。


…と、あの2人が来た。


「おいおい、何道端で…」


志連が呆れている。


「美柑ちゃん…っ!」


巫が桜宮の手を握る。


「良かった…っ、ちゃんといる…っ!」


こう言っている涙目の巫を見て俺は桜宮から腕を離した。


「亜湖…っ、ごめん」


「いやいや、いいんだよぉ…っ、急にいなくならないでよぉ…っ」


巫も感情がぐちゃぐちゃになっている。


「ここじゃあ目立つからどっか行こう」


志連はこう提案した。