そして六崎の見回りをして今日に至る。


「…新しい学校には通ってないのか?」


すると、少し遠くの道路をを天ヶ瀬の制服を着た、見たことがある人が通る。


「…桜宮…っ!?」


横にはあの、桜宮が、…レイ?と呼んでいた人がいる。


俺はそのまま走った。


追いつくこと以外、考えれなかった。


「うわっ!?」



「見つけた」



俺は恥など関係なかった。


後ろから桜宮を抱きしめる。


「勝手に逃げてんじゃねーよ。俺から逃げれると思ってんのか?」


「…いきなりストーカー発言」


「俺に許可なく離れるとか許さないから」


「…、好き」


本当に無自覚だよな…、心臓に悪い。


「じゃ、じゃあね、美柑」


そう言って気まずそうに帰る…レイと呼ばれたやつ。


「励衣、バイバイ」


そう挨拶している間に俺は志連に連絡する。


「用事?」


桜宮は見上げてそう言う。


「ん?いや、捕獲したって言う報告」


「捕獲…」


すると、すぐに返事が返ってくる。


『どこ?』


「3丁目の1。公園のすぐ近く」


『りょーかいっ』


「あの。くっつきすぎだと思います」


「そうでもないと」


「…あ、通じないんですね?」


なんか失礼だなぁ。


でも、こんな桜宮のことも可愛く思えて。


「お前は何をしたんだよ」