と、これ以外にも俺にはやらないといけない任務がある。


本当は優先順位を決めなければいけないんだろうが、これは時間がかかるので同時進行だ。


見返しに「開闢」と刺繍された黒い特攻服を羽織り、夜の街に行く。


六崎を片っ端から潰していくのだ。


いざ、六崎に来てみるとこれはこれは繁華街ばかりではないか。


「人多いなぁ」


そこらじゅうには酔ったやつばかりがいる。


特にこいつ、未成年だろ。


普通に六崎学園の制服を着ている。


どこか穴場がないかなぁ、なんて思ったとき。


「か、開闢だって…!?」


そんな声が俺の耳元に響いた。


…あ、そっか。


これ普通に開闢ってデカく書いてあるわ。


すると目の前に酔った奴らが群がってきた。


「開闢よぉ…、奔放(ほんぽう)と勝負しろ」


は…?酔ってるよな?コイツら…、大丈夫か?


なんて人の心配をしていると俺が返事をしてないのにも関わらず、飛びかかってくる。


それでもヘロヘロになっていたのですぐに倒せた。


「奔放は俺に負けたってことでいいな?」


「…」


「いいな?」


「負け、た…」

よっし、これで終了。


今日は見回り程度だ。


いざとなった時の逃げ道や、使えそうな倉庫などを把握しておいた。


ここから、俺の六崎制覇劇が始まる。