「ん?どうしたの、北条くん」

耳より少し高い位置でツインテールというやつをしているフシギの青色と黄色のオッドアイ

が俺を見つめる。

よく見てみると不思議なやつなんだよな。

オッドアイだし、七不思議のことばっかり喋るし。

って、今はそんなこと考えてる場合じゃないっ!

「昨日、開かずの間に行ったんだ」

「え、そうだったの⁉︎北条くん、よく無事に帰ってこられたね」

フシギのその一言で、昨日のことがフラッシュバックする。

「俺は……入ってなかったから」

「そっか。じゃあ木村くんは入っちゃったことってことか……だから行方不明に」

こいつ、笑ってる……?

少し俯いて考え事をしているフシギは、見方を変えると笑うのを我慢しているようにも