君にかける魔法


足と足が絡まり合う。

ナツキの抱きしめていた手が下に降りていき、私のジャージの中に入り込む。

びっくりして顔を上げ、ナツキを見ると、顔が近づく。

私とナツキの唇が触れ合う。
少しの隙間から舌が入り込む。

気持ち良い。
今までで1番キス。

私が離れようとすると、ナツキが抱きしめている手ともう片方の手を緩めない。

まるで、私を自分のものかのように…

変な声が出る。

クルミに聞こえていないか、
この状況はかなりまずい…

でも止まらない。

止まりたくない。





しばらくすると、私に触れていた手の動きが止まる。
ゆっくりと力が抜ける。

唇も離れ、私は冷静なる。

とりあえず、体を起こす。

状況を把握するまで数分かかった。

「ナツ……」

ナツキは私のベッドの上ですやすやと寝ている。
ナツキの顔を見て、私は自分の体温が上がるのがわかった。

は、恥ずかしい…

友達とあんな…キス……
間違えたら一線超えそうな……

恥ずかしすぎて何かしていないとおかしくなりそうで、部屋をそっと抜け出した。

その夜は一睡も出来なかった。
24時間利用可能の自販機が置いてある休憩スペースで朝が来るのを待った。