君にかける魔法


流石、修学旅行といった豪華な食事でおなかいっぱいになった。
時間も時間なので大浴場に向かおうとしたが、「女の子の日なので」とクルミが言っていたから、私とナツキの2人で向かうことに。

「あなた達が最後だからねー」
部屋でのんびりしすぎてしまったみたいで、他の生徒はいなかった。

「明日からはもっと早く来れるようにしよう」
「…そうだね!」

着ていた制服などを脱いでいく。

「ナツキ、どうしたの?」

ナツキはなぜか少し顔が赤くなっている。

「あんまり、…見ないで、恥ずっ」

そんな、女の子同士なのに。
私は日常的に妹の裸なんて見慣れているから大丈夫なのかな?と少し頭で考えた。

「大丈夫だよ。男子じゃないし、変なことしないから」
「…うん」

いつも見られない表情に、不覚にも可愛いと思ってしまった。



私たち二人の貸切状態の大浴場はとても広い。
天井を見ながらゆったりとした時を過ごす。

「まだ恥ずかしがってるの?」

私から少し距離を置いたところにナツキがいる。

「ひ、広いんだから、広く使わないとね!」
「嘘つけー!」

私はバシャバシャと犬かきをするみたいにして、ナツキの隣に移動する。
腕と腕が少し触れた。