君にかける魔法

離れていても、私たちが友達だという事実は変わらない。

次に会えた時は、2人ともどんな変化をしてるんだろうか。

夏が始まる………








「ありがとうございましたー、いらっしゃいませー」
暑い夏だからこそ、アイスや清涼飲料水が飛ぶように売れていく。
相変わらずアルバイト三昧だった。
ハルカの引っ越したところはラーメンがどうやら有名らしく、毎日ラーメンを食べすぎて太ったとか何とか。ヤマト君が会いたすぎて引越し2日後に遊びに行ったらしい。
ナツキとクルミちゃんは部活が大忙し。夏休み明けの学園祭で披露するダンスと、大会や部活動の応援など「覚えること多すぎ無理っ!」と言ってた。

宿題もさほど出ていないので、割と有意義な時を過ごしていた。




夏休み中盤。
LIN○が届いていた。

『 natsuki から新着メッセージが届いています』

あぁ、ナツキね、
なんて思い、いつもの感じでLIN○を開いた。

『花火大会のヘアメお願いしたいです!』

そういえば、最初ナツキが話しかけてくれたのって、ヘアメイクがきっかけだったよなと、つい数ヶ月前のことを懐かしみつつ返信する。

『了解!時間わかったら教えてね』

花火大会…
そういえばここ数年はハルカと一緒に行ってたな。
今年は一緒に行く人いないな…

「お姉ちゃん花火大会行くー?」
「ミコは彼氏とでしょ」
「そうだねー」

ミコもNGか…