君にかける魔法

部屋に戻るとクルミは寝ていた。
この状況に、私はまた胸のドキドキが抑えられなくなる。

部屋のテレビからは、ミルキー達のグループが出ているCMが流れた。
テンションが上がっているのは私だけで、でもモモもテレビをじーっと見ていた。

私は一言一言、言葉を紡ぐ様に、話してみた。
どうしてあのタイミングだったのだろうと不思議に思う。

「モモに似てるなってずっと思ってたんだよね」

顔を見たら、話せなくなりそうで私は視線をテレビへと向ける。

「実は、」

1年生の頃から、モモのことを知っていたこと。
こうやって仲良くなれたこと。


「知ってたのは私だけだったかもしれないけど、すごく…嬉しかった」

少しモモの顔を見てみた。

引いてないかな、気持ち悪いとか思われてないかな?

「私も、ナツキと一緒で嬉しい。」

今、自分にだけ向けられているモモの顔が可愛すぎて、可愛すぎて、

ふざけた感じでベッドに飛び乗った。

バランスを崩し、二人一緒に倒れ込む。

私はモモを抱きしめていた。
鼓動が早くなるのを感じる。

でもそれよりも聞こえてくるのは、モモの心臓の音だった。

足と足が絡まりあって、

私はモモの唇に自分の唇を重ね合わせていた。