君にかける魔法

『何も無かったらあんなに必死になってないと思うんだけどな。』

もしかして…
私は察した。

なんで優しくするんだろう。
私があんな態度を取られたら、あなたみたいなことなんて出来ない。

『いい加減素直になれよ』
『お前が1番分かってるだろ』

セイヤの言葉が胸に突き刺さる。

『俺はお前のこと本気だったから』
『だから1番に望むもの手に入れろよ』

1番に望むもの。

…そんなの決まってるよ。








修学旅行がやってきた。
私は普通でいよう心がけた。
普通でいれば、楽しかった。
それだけで幸せだった。
ずっと続けば良いのに…この幸せな時間。
おみくじを結んだ時、願った。

私の、恋叶えてください。

『いつか思いは伝わる』

おみくじに書いてあった言葉が、私を自然と後押ししてくれた。




ゆったりしすぎたせいで、お風呂の時間が終わってしまいそうになっていた。

私たちが最後になってしまった。

お風呂に入るのだから服を脱ぐ。
モモの肌が顕になる。

小柄な体。
ふんわりとした女の子らしい体型だ。
思わずギュッと抱きしめたくなるような…

何考えてるの!?

もしかして自分は変態なのかと思うと、体がどんどん火照って来るのがわかる。

「ナツキ、どうしたの?」