「今すぐ先生たちに謝罪をして、ミルキー様にも土下座をして……」
ベッドから降りた私。
囲まれているカーテンの外に出ようとしたけれど。
カーテンがちょっとだけ空いたことにびっくり。
驚いて、2・3歩後ろに逃げる。
カーテンの隙間から顔だけ出したのは、美記ちゃんだった。
「土下座なんてされたら、ミルキーは泣いちゃうかもよ」
色っぽく波打つ髪を耳にかけ、ニヒヒとヤンチャな笑みを浮かべている。
「私、授業をさぼってしまって……それが世間にバレたら、さぼり魔のメイドを使っているってミルキー様の品位が損なわれてしまう可能性があって……」
私を、謝罪行脚に行かせてください!
そう思ったのに、美記ちゃんはカーテンの中にズカズカ入ってくる。
そして私の目の前で、腰に手をあて仁王立ち。



