「ここからは、海花も一緒に呪文を唱えてくれるかな?」


「はい」




『モフモフ わんわん モフモフ わんわん』



ミルキー様のとろけるような甘い声に、私の声が混ざり合う。



体を左右に振りながら呪文を唱えていたら、なんだか眠たくなってきました。



昨晩、一睡もできなかったからでしょうか?

それとも催眠術が効いてきたから?



ミルキー様の声、本当に大好きです。

お兄ちゃんが妹を寝かしつけるために、子守歌を歌ってくれているみたいに優しくて。


あれ? 

うとうとしてきちゃいました。

もう目を開けていられません……