そんなことは置いておいて……


わぁ~い!


海花と二人きり。

予想外のハッピータイム。


狭い車の中で、大好きな子を独占できるなんて……

母さんに感謝だよ。


柿崎さん、あと1時間は帰ってこなくていいからね。

って、それじゃあ学校に遅れちゃうか。



海花と何を話そうかな?

生徒会や学校のことじゃなくて、海花自身の話が聞きたいな。



浮かれている俺。

通路を挟んで隣のシートに座る海花に、視線を送る。



あれ? 

俺の心臓、飛び跳ねすぎじゃない?



狭い車の中。

しかも二人きり。

突然のLOVEチャンスに、俺の脈が肌を突き破りそうなほどバクバクしだしてしまった。