「そうだね、数晃の言うとおりだ。大人になったら、ミルキーと海花は一緒にいられなくなる。私はね、せめてこの学園に通っている間は、二人にHAPPYでいてもらいって思ってるんだ。だから、これからもみんなの協力をヨロ~!」
友達思いの数晃と美記。
みんなが感激。
感動しすぎて、泣き出す人まで現れちゃった。
「ミルキー様と海花様も好きですけど、数晃様と美記様も大好きです」
「俺も~」
「私もです~」
みんなからの『大好き大好き』の大合唱。
数晃と美記が、キョトン顔で目を合わせる。
そして二人同時に、豪快に笑いだした。
「俺らのことを好きだって?」
「アハハ~ そんなこと、言われなくても知ってるよ~」
*
今日も虹の宮学園は、たくさんの愛と笑顔が飛び交っています。
今夜、琉希の部屋に行くのがドキドキすぎ。
笑顔を作る余裕すらない。
そんな鈍感なお姫様も、1名いらっしゃいますが……