☆作者side☆






さてさて。

海花(うみか)琉希(るき)が、片思いの相手にドキドキしまくっていた頃。

講堂の外はどうなっていたかというと……


「わっしょい、わっしょい!」


生徒たちはハイテンション。

数えきれないほどの制服男女が、うじゃうじゃうじゃ。

とんでもないほどの、お祭り騒ぎになっております。



わっしょいの掛け声の中心には、二つの人間おみこし。



男子に担がれているのは数晃(かずあき)

女子に担がれているのは美記(みき)


生徒会の主要メンバーのこの二人。

実は裏生徒会の『裏ボス』&『裏姫』として、生徒たちにあがめられている。



「数晃様、よくやった!」

「美記様、サイコーです!」


生徒みんなから拍手喝采の二人。



万歳三唱から胴上げまで始まって


「今回、俺たちは特に何もしてないけど」

「担がれるのは快感だから、まぁいっかね~」


数晃と美記は、宙を舞いながら笑顔でピース。