海花はお尻を這わせながら、後ろに進んでいるみたいだけど……

ひぃあ!っと、心の中で叫んだような表情で、後ろを確認しているけれど……


フフフ、やっと気がづいた?

後ろはもう壁だよ。逃げ場はないよ。



ドキドキキュンキュンに耐えられなくて、俺から逃げたことはわかってる。

でも、ごめんね。

海花のこと、俺は逃がしてあ~げない。



大好きでたまらなかった子が、やっと俺だけのものになったんだ。



ドロドロに愛して

蜜甘な言葉をたっぷり浴びせて

早く海花を、俺の恋沼に溺れさせたいんだ。


そんな俺の深い愛、海花なら受け止めてくれるよね?



壁に背中を当て、しゃがみ込んでいた海花。

焦り顔で、スッと立ち上がった。

俺はこのチャンスを見逃さない。