その時。


ミルキー様のお父様が、台紙とペンを差し出してきました。


えっと……この台紙は……

婚約証明書!?


ミルキー様のお父様、これは一体?



「一生、お互いを大事にすると誓えるなら、この婚約証明書に二人で名前を書きなさい」


「父さん。俺が海花と付き合うことを、許してくれるの?」


「ああ」


「本当に?」


「心優しい海花なら、月見財閥の大切な子孫に、深い愛情を与え、立派に育ててくれるだろうしな」



ということは……

私が将来、ミルキー様のお嫁さんになれるってことですか??