「嘘だ。ひねくれた私を受け入れてくれる人間なんて、この世にいるわけないし」


「私は綾芽さんに、すごく憧れているんですよ。明るくて、一瞬で場の空気をキラキラに変えられる太陽みたいで。凛としていて素敵だなって」


「太陽って……もっと良い例えがなかったわけ?」


「ファンに元気を分け与える、大人気グループのセンターアイドルみたいで! まぶしくて!」


「アイドルとか……センターとか……言い過ぎ……だと思うけど……」



急に、綾芽さんが顔を赤くした。

声も照れたように弱々しい。



「私は自分に自信がなくて、すぐに悪い方に考えちゃうところがあるんです。だから綾芽さんに相談をして、前向きに生きられる人間になりたいんです」


「まぁ……相談くらいは……乗ってあげないこともないけど……」


「ありがとうございます!」


「そのかわり……」


「?」