私は強い意志を込めるように、両手をグッと握りしめる。
そして、座って泣き続けている綾芽さんの前にしゃがみ込んだ。
「これ、使ってください」
真っ白いハンカチを、差し出しながら。
でも綾芽さんはプイッ。
私のことを嫌っているのが丸わかり。
ほっぺに空気を目いっぱい詰め込んで、勢いよく顔を横に。
そんなことでめげません!
だって私は、綾芽さんとお友達になりたいんです!
強行突破。
私は強引に、綾芽さんの手にハンカチを握らせる。
「ちょっと、海花ちゃんのハンカチなんかいらないってば!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…