もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない



これにはミルキー様のお父様が、本気のあきれ顔。


「自分を守ってくれた命の恩人に感謝もせず、自分は特別だと思い込んで傲慢にふるまう女性を、私は琉希の婚約者に選んでしまったのだな」


額に手を当て、深い溜息をこぼした。



綾芽さんは、度胸ありすぎな強い女の子かもしれません。

ここまで言われても、めげていませんから。

今度は体中を震わせて、かわいそうな私アピールをはじめました。


「私はただ、刺されそうになったのが怖すぎて。動揺して、思ってもいないことを言っちゃっただけで……いつもは海花ちゃんに感謝しまくりなんですよ。学校でも、仲良くしてあげてて……」と、一生懸命の自己弁護。


でも……