もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない



「海花、怖かったね。もう大丈夫だからね」


私を安心させるかのように優しく微笑むミルキー様の手が、私の頭に触れそうになったちょうどその時


「琉希く~ん」


涙を飛ばしながら、綾芽さんがミルキー様のわき腹に抱きついた。



ミルキー様を私から引き離すように遠ざけ、ミルキー様の首に腕を絡めています。



「琉希君、本当に怖かったよ~。海花ちゃんより、私の方が怖かったんだからね」


「綾芽さんも、怪我はない?」


「当然だよ。琉希君が助けに来てくれたおかげ」


「それは良かった」


「琉希君、ほんと優しい~ 私の未来の旦那様、ほんとカッコいい~ ほんと王子様~」



綾芽さんが、甘ったるい猫なで声でミルキー様に可愛さを振りまいています。