「今すぐ綾芽を、俺の家に監禁する」
「はぁ? 監禁?」
「一緒に天国に行く方法を、考えないといけないから」
「そういうところが無理なの! 私はあなたのことを、気持ち悪いってずっと思ってたし!」
綾芽さんの本心。
ついに暴露されてしまいました。
ひぃえぇぇぇ……
私の後ろに隠れながらの、あなたなんて興味なし発言。
どうやって、二人の怒りを鎮火すればいいんですか?
「拓真って鏡見たことある? 顔面レベル、最悪だよ」
「はぁ?」
「金持ちだから付き合ってたし、将来は結婚してもいいかなって思ってたけど。俺カッコいいですって自分に酔いしれてるとこ、ほんと無理。生理的に受けつけないし」
「そんな酷いこと思いながら、俺と付き合ってたのか?」
「当たり前でしょ。琉希君を見てみなさいよね。あんなにカッコよくてパーフェクトな王子に、拓真が勝てるとこ、一個でもある?ないでしょ? 完敗でしょ? わかったら私のことはあきらめて、バラのアーチをくぐって自分のお家にお帰りくださ~い」



