満足げに空を指さす、拓真さん。 「まさか……天国……?」 顔面蒼白の綾芽さんに 「地獄だってかまわない。綾芽と二人で生きていけるのなら、どこでもいい」 拓真さんは、ストーカーのような気色悪い笑みを浮かべていて…… ひぃえぇぇぇ…… そそそ、それって…… 『俺と一緒に、あの世に行こう』 拓真さんはとんでもない提案を、綾芽さんにしているってことじゃないですか! 私は胸まで伸びるストーレート髪を、オロオロと揺らしてしまう。