私の言葉にハッとしたのか、声を押し殺すように黙り込んだミルキー様。 急に表情を陰らせると、悲しそうにうつむいてしまった。 「本当は頼りたくないんだよ……こんな防犯グッズなんて……」 「?」 「俺が守ってあげたかったんだ。死ぬまでずっと。海花のことを」 それは…… 「なぜ……ですか?」 私のご主人様だったからですか? 「俺は海花のことが大好きだったからだよ。子供の頃から、ずっとね」