大胆過ぎる自分の行動。
私の顔が噴火しそうなほど熱くなる。
ここっこれは……卑猥とか下心とかじゃなくて……
ミルキー様を好きとか……抱きしめたいとか……
そんな身分違いな妄想をしていたからでもなくて……
どうしよう……
ミルキー様に嫌われてしまったかもしれません!!
両手とお尻をステージの床に着いたまま、自分の大失態に大後悔。
その時、ステージ下から声が飛んできた。
「海花様、悲鳴が聞こえましたけど大丈夫ですか?」
「ミルキー様とマイク台の下で何かありました?」
ステージ下から、たくさんの視線が私に突き刺さっている。
なぜみんなの顔が、わくわくキラキラなの?
まるで恋バナを期待する乙女のよう……
男子もいるけど……
私は慌てて、ステージ端まで行く。
「なっ……なんでもありませんから」
幕を掴み、ステージの端から端まで駆け抜ける。
絶対に隠し通さなきゃ!
マイク台の下に隠れているミルキー様が、もふかわなワンコ獣人だという真実を!



