ミルキー様の言葉の意味が理解できず、勝手に私の頭が傾く。
私の視界の中で揺れ動く、長くてフサフサなしっぽ。
真っ白なしっぽが、私の頬にペチペチ当たっていますが……
マイク台の下にしゃがみ込んでいる私。
ハテナ顔のまま、ゆっくりと視線を下げる。
自分の腕が巻き付いているのは……
私のブレザーを頭からかぶったミルキー様の……
お顔あたり??
ミルキー様の片側のほっぺが、私の胸に押し付けられていて……
「ひぃあぁぁぁぁ」
私は大声を上げ、マイク台の下から逃げ出しちゃった。
お尻を床につけたまま、後ろ向きでザザザザザっと。
わわわ……私、ミルキー様を抱きしめていたんだ。
ミルキー様のお顔当たりを、ぎゅっぎゅーって。
いくら、ミルキー様の秘密を守るためとはいえ……なんて野蛮なことを!!



