人間の姿のまま、ソファに寝そべる俺。

仰向けになり、じっと天井を見つめる。



お昼休み後の生徒集会の時。

全校生徒に向かって、涙声を張り上げてくれた海花。



『ミルキー様は人間で、私たちと同じなんです。ホントなんです。信じてくだい!』



俺の秘密を守るため。

声が枯れるくらい必死に。



『ずっと隠していてごめんね。実はもう、生徒みんなにバレているんだ。俺の正体』



俺がステージから伝えたとき、海花はすごく驚いていたよね? 



――信頼していた人から、裏切られた。



そんな絶望的な顔で。

ボロボロと涙をこぼしながら。