ミルキー様と楽しくおしゃべりをしたい。


ご主人さまの笑顔を、私の瞳に映したい。


幸せを堪能したいという欲に流されながら、生きてきた私。

今思えば、人として最低でした。



生徒集会もダメにしてしまいましたし。

ミルキー様のメイドを続ける資格は、私にはありません。




相変わらず私の涙は止まらない。

自分がダメ人間だと思えば思うほど、ひっきりなしに涙があふれてくる。



私は生徒全員の方を向き、深く頭を下げた。



「せっ、、、生徒集会を…ダメに…してしまい……本当に本当に…申し訳…ありませんでした……」



嗚咽交じりの声を、精一杯張り上げて。

床に涙をボロボロ落としながら。




シーンと静まりかえる講堂。

誰一人、声を発していない。



頭を上げるのが怖い弱虫な私は、うつむいたまま走り出すと

涙を飛ばしながら、講堂の外に逃げ出した。