時をこえて、またキミに恋をする。

わたしの手を取り、心配そうに顔を覗き込む都子姫。


「…あ、は…はい。大したことは――」

「問題ありません、都子姫」


そこへ、宗治が割って入ってきた。


「…そうなの?ひどいケガをされているようだけど、…どうされたの?」

「先ほど、屋敷の外でこの者が行き倒れているの見つけて連れて参りました」


行き倒れって…、わたしのこと!?

そういう設定なのかな…?


「話を聞くと、どうやら虫にさされて顔半分が腫れたとのこと。決して病気やケガではございません」


いくら包帯を剥がされないためについた嘘だったとしても、…そんなめちゃくちゃな。

顔半分が腫れる虫さされなんて、だれも信じるはずがない。


――ところが。


「…虫さされで!?なんともおそろしい虫がいるのね…」


宗治の話に身震いする都子姫。