都子姫からもらった刀『桜華』を握って。
だから、今日もそこには月明かりに照らされた素振りをする宗治の影があった。
素振りをするときは、決まって袴に着替える宗治。
その姿を見ていると、そこだけ時代が過去にタイムスリップしたように感じる。
「宗治ー!次、お風呂だよー!」
縁側から呼んでみたけど反応がない。
どうやら、集中していて聞こえていないようだ。
仕方なくわたしはつっかけを履くと、宗治のことろへ駆け寄った。
すると、足音に気づいた宗治が振っていた桜華を腰にさす。
「びぃか。なんだ、その格好」
「お母さんが昔着てた浴衣なんだって。押入れから出てきたみたいで、着てみたの」
「へ〜。よく似合ってるな」
「そ…そう!?」
まさか宗治がほめてくれるとは思わなかったから、反応に困った。
だから、今日もそこには月明かりに照らされた素振りをする宗治の影があった。
素振りをするときは、決まって袴に着替える宗治。
その姿を見ていると、そこだけ時代が過去にタイムスリップしたように感じる。
「宗治ー!次、お風呂だよー!」
縁側から呼んでみたけど反応がない。
どうやら、集中していて聞こえていないようだ。
仕方なくわたしはつっかけを履くと、宗治のことろへ駆け寄った。
すると、足音に気づいた宗治が振っていた桜華を腰にさす。
「びぃか。なんだ、その格好」
「お母さんが昔着てた浴衣なんだって。押入れから出てきたみたいで、着てみたの」
「へ〜。よく似合ってるな」
「そ…そう!?」
まさか宗治がほめてくれるとは思わなかったから、反応に困った。



