時をこえて、またキミに恋をする。

…って、わたし、なに考えてるんだろうっ!


「…それにしても、なんで助けにきてくれたの?」


宗治は都子姫一筋だから、わたしになんて興味ないはずなのに。


「そんなの決まってるだろ…!お前が近くにいなかったら、俺が消えちまうんだからっ」


…ああ、やっぱりそうだよね。

それで探しにきたついでに、助けてくれたんだよね。


でも、学校にいてもある程度離れても大丈夫なことは確認済みなのに。

それでもわざわざきてくれたから、…ちょっとだけ期待してしまったんだ。


まぁ結局はわたしの思い過ごしで、少しでも宗治のことがかっこよく見えてしまった自分がバカみたいだけど。


「それじゃあ、もうすぐでチャイム鳴るだろうか、教室に戻ろっか」

「そうだな」


そうして、宗治と校舎に入ろうとしたそのとき。