時をこえて、またキミに恋をする。

「なにが平気だよ。こいつの圧に負けて、どうしようもできなかったくせに!」


…宗治。

わたしが教室からいなくなっただけじゃなく、そんなことまで気づいてくれていたなんて。


「びぃは、そこで見てるだけでいいんだよ」


そうは言ったって、板東くんと宗治じゃ体格差がありすぎる。


一発のパンチも強そうな大柄な板東くんに対して、宗治が握っているのはいびつに曲がった木の枝。

そんなの、板東くんに簡単に折られてしまうことだろう。


「おい、転校生!高倉の前で恥をかきたくなかったら、今回は見逃してやるよ」

「それはこっちのセリフだよ」


…ダメだ。

宗治は一歩も引く気はないし、完全に板東くんを挑発してる。


にらみ合う、宗治と板東くん。

すると、板東くんが宗治に拳を振りかざした…!