時をこえて、またキミに恋をする。

もしかして、わたしに告白しようとしていたから、さっき固まっていたの…?


「高倉はオレのこと…どう思ってるんだ!?」

「ど…、どうって…?」

「オレは、高倉と付き合いたいと思ってる!」


ついには板東くんの勢いに押されて、校舎の壁に追い詰められてしまった。


わたしは、ただただ混乱するばかり。


わたしに気がある素振りなんてこれまでまったくなかった。

それに、板東くんはわたしのことをクラスメイトAの設定はおろか、Dくらいの扱いだと思っていたから。


名前すら覚えてもらっているのか怪しいところではあったけど、まさか…わたしのことが好きだったなんて。


正直、急に今言われても反応に困ってしまう。


「あ…ありがとう。気持ちはうれしいけど…」

「じゃあ、オレと付き合ってくれるんだな!?」