時をこえて、またキミに恋をする。

「“ちゃいむ”?…ああ、さっきの鐘の音か」


わたしは宗治の腕をつかんで、引っ張るようにして教室へと戻った。


初めはどうなることかと思った。

体育の授業では常人離れした身体能力を発揮するし、社会の歴史の授業では「それは事実に反する!」とか先生に文句言い出すし。


そんなこんなで、なんとか大事になるようなこともなく1週間が過ぎた。


なにかの拍子でバレるといけないから、宗治にはあまり目立つような行動は取らないでと言っている。

だから、クラスメイトから話しかけられても簡単な受け答えをする程度に留まっている。


すると、なぜかそれが周りからは『クール』と捉えられ、宗治は女の子たちの間で人気になってしまった…!


「宗治くんって、かっこいいよね!」

「クラスの男子が…なんだか子どもっぽく見えるよ」