時をこえて、またキミに恋をする。

学校に着くと、わたしは宗治を職員室に連れていった。

「近くにいないと消えるだろ!」と言って離れたがらなかったけど、職員室からわたしの教室まではそんなに距離はないから、そのまま宗治を放っていった。


わたしの役目は、ひとまずこれで完了。

家でもいっしょだから、学校では宗治と離れることができる。


――そう思っていたのに。


「このクラスに転校してきた、春日井宗治くんです。高倉さんのいとこで、ご両親の仕事の都合で――」


なんと、宗治がわたしのクラスに入ってきた…!


「ちょうど高倉さんの隣が空いているので、そこに座ってもらいましょう。いとこ同士のほうが気が楽でしょうし」


しかも、わたしの隣の席になった…!


「…なんで学校でも宗治と顔合わせなきゃならないの」

「それはこっちのセリフだよ」