時をこえて、またキミに恋をする。

「だから、それは前にも聞いたって…!」


わたしと都子姫は、顔以外は似ても似つかないのはよ〜くわかってるから。

宗治がそこまで言うから、できるものならその都子姫に一度会ってみたいくらいだ。


そんな話をしている間に、小学校と中学校へ向かう丁字路に差し掛かった。

そこで朔を見送り、わたしは宗治を学校まで案内する。


「俺たちと同じ着物を着ている連中は、全員“ガッコウ”を目指しているのか?」

「そうだよ。学年は違うけど、みんな神代中学の生徒だよ」


興味津々で辺りを見回すと宗治。


――そこへ。


「おっはよー、都美!」


突然思いきり背中を叩かれ、驚いて振り返ると、それは七海だった。


「七海〜、びっくりしたよ〜…」

「ごめんごめん!都美が見えたから走ってきちゃった♪」