時をこえて、またキミに恋をする。

「行こ、宗治」

「待てっ。忘れ物がある」

「忘れ物…?」


制服に、リュックを背負って――。

転校初日だから、そんなに持ち物はないはずだけど…。


「これがそばにないと落ち着かないからな」


そう言って持ってきたのは、…なんと刀だった!


「このベルトとかいうやつが通っているところにさせばっ…」

「…無理だよ、無理!そんなことしたら、ズボンが破けちゃう!」

「だったら、どこにさせっていうんだよ」

「だから、ささなくていいんだって!」


それ…、真剣だよね?

そんなもの、学校に持っていったら大変なことになる!


「宗治くん。残念ながら、この時代では刀は持っては歩けないんだよ」

「だ…だが、これを手放すわけにはっ…」

「宗治くんがいないときはウチでちゃんと保管しておくから、心配しなくても大丈夫だよ」