時をこえて、またキミに恋をする。

そこで『みや』を取り除いて、『び』だけを取って『びぃ』と。


「今日から学校なの」

「ガッコウ?」

「勉強するところ。休み以外の日は毎日行くんだよ」

「寺子屋みたいなところか」


“寺子屋”…?

…歴史の授業で聞いたことがあるような。


「でも、そうなったら宗治はどうするの?わたしが学校に行っている間、宗治とは離れることになるけど…」

「それなら心配いらないわよ♪」


なぜかうれしそうに手をパチンと叩くお母さん。

そして、どこかへ行ったかと思ったら、なにかを持って居間に戻ってきた。


手にしていたのは、黒のブレザーにグレーのズボン。

それは、わたしが通う神代中学の男子生徒の制服だった。


「どうしたの…それ!?」

「手続きしてもらって、今日から宗治くんも通うことになったのっ」