時をこえて、またキミに恋をする。

「だって〜、そばにいないと宗治くんが消えちゃうんでしょ?だったら――」

「わたしの隣の部屋でいいじゃん…!ちょうど空き部屋なんだから」


宗治と同じ部屋なんて…ありえない!

同じ家の中にいる分には宗治は消えなさそうだから、隣の部屋で十分だ。


「それなら宗治くん、これからよろしくね〜。もう1人、息子ができてうれしいわ♪」


突然タイムスリップしてきた幕末剣士を同居させるということになったのに、お母さんは実に楽観的だ。

まぁそういう天真爛漫なところがお母さんらしいのだけれど。


そんなこんなで、幕末剣士との不思議な同居生活が始まった。


宗治と暮らすことになって、この5日間のゴールデンウィークはあっという間だった。


現代ではなにもめずらしくない身の回りにあるものすべてが、宗治にとっては初めて見るものばかりで…。