時をこえて、またキミに恋をする。

「言っとくけどね!好きでもない男の子といっしょにいないといけないなんて、わたしのほうこそ迷惑なんだから!」


なにもいっしょにいていやなのは、わたしだって同じだ。


だけど、現代で消えてしまうともう元の時代にも戻ることもできず、存在自体が消滅するとおじいちゃんから聞かされて、宗治は相当ビビっていた。

一度消えかけているからなおさら。


都子姫を一途に想う宗治は、なんとしてでも元の時代に戻りたいらしいから。


「…だったら、仕方なくお前のそばにいてやるよ」


悔しそうに、口の先を尖らせる宗治。

本来なら、『いてやるよ』じゃなくて、『いさせてください』が正解なんだろう。


「そういうことなら、宗治くんの部屋も用意しないとね!都美と同じ部屋でいいかしら?」

「なんでそんなことになるの…お母さん!?」