時をこえて、またキミに恋をする。

おばあちゃんの言うとおり、さっきと比べたら宗治の体が濃くなってきた。


どうやら、嘘みたいなこの話は本当のようだ。


「それなら、どのくらいの時間なら離れても大丈夫なんだ?」

「それは、古文書によると…」


また別の古文書を開けるおばあちゃん。

見せられたページに目を移すと、たしかにおばあちゃんが言っていた救い人と離れると姿が消えてしまうという内容が書かれていた。


しかし、どのくらいの時間離れてしまってはいけないのか、どのくらいの距離にいなければいけないのか。

そういった肝心な文言は、文字が潰れていてまったく読めなかった…!


「なんだよ、大事なところがわかんねぇじゃねぇか!」 

「まあまあ。要するに、都美と離れなければいいだけじゃよ」

「ばあちゃん、俺は都子姫だけって心に決めてんだっ。それなのに、こんなニセ姫と…」