時をこえて、またキミに恋をする。

「会いにきたって言われても、わたし…あなたとは初対面だと思うんですけど…」

「そんなことねぇだろ、都美」


ニッと笑うその表情。

それは、宗治そのものだった。


それに、今…『都美』って。


でも、ライバル校同士なんだし、マネージャーのわたしの名前を知っている可能性だってある。


「なんだよ、その俺を疑うような目。…だったら、“びぃ”。こっちのほうがしっくりくるか?」


その言葉に、わたしの胸がドキッと高鳴る。


…『びぃ』。

わたしのことをそんなふうに呼んでいたのは、現代ではただ1人しかいない。


「…宗…治?」

「気づくのが遅ぇよ」


その瞬間、目の奥がじわっと熱くなって…。

涙がとめどなくあふれ出した。


「…なんで?…どうして!?本当に宗治なの…?」

「そうだよ、俺だよ」