時をこえて、またキミに恋をする。

とくに健康状態に問題はなさそうだったので、久しぶりに学校へ行くことができた。


「都美〜…!!心配したんだからっ!」


登校してすぐに、わたしを見つけた七海が抱きついてきた。


「聞いたよ…!?インフルにかかって、そのあとノロにもなって大変だったんだってね…」


そんなことにはなっていないし、そんな設定だったことも今初めて聞かされたけど、そういうことでわたしは1ヶ月学校を休んでいたことになっていたようだ。


教室に着いて、久々に自分の席に座る。

――だけど。


「…あれ?宗治の席は?」


わたしの隣だったはずなのに、今は違うクラスメイトが座っていた。


すると、七海は不思議そうに首をかしげる。


「…宗治?…って、だれ?」


キョトンとする七海。


「なに言ってるの、宗治だよっ。春日井宗治!」