時をこえて、またキミに恋をする。

そのすぐあとに、バタバタと階段を駆け上がる複数の足音が。


「「都美…!?」」


血相を変えて部屋に飛び込んできたのは、お父さんとお母さんだった。

そのあとに、遅れておじいちゃんとおばあちゃんもやってくる。


「目が覚めたんだな!」

「なんともない…!?痛いところとかは!?」


あれやこれやと質問攻めで…状況が把握できない。

とりあえず、いったん落ち着いて話を整理すると――。


なんとわたしは、1ヶ月もの間眠っていたらしい…!


幕末にタイムスリップした次の日にこっちに戻ってきたとのことだったけど、それからずっと今まで眠り続けていたとか。

救い人の力を使い果たした後遺症のようなものだと。


だから、家族のみんなはわたしが目覚めるのを今か今かと心配しながらも待ってくれていた。