時をこえて、またキミに恋をする。

そこでわたしは意識を失った。



――わたし、どうなっちゃったんだろう。


頭がぼうっとする。

天国にでも行ったかな。


でも、そもそも生まれてこなかったら死ぬこともできないんだから、天国にも地獄にも行けないよね。


わたしは一体――。


目を開けると、わたしを凝視する目と目が合った。


「「…うわぁっ!!」」


驚きすぎて、飛び上がる。

なんだと思ったら、それは知った顔だった。


「…朔!?びっくりするじゃないっ…!」

「ね…ねえちゃんこそ、いきなり起きるんじゃねぇよ…!」


ふと体に目を移すと、わたしはパジャマ姿で自分の部屋のベッドで横になっていたようだった。


「…あれ?おはよう…?」

「おはようって、なに寝ぼけてんの?バカじゃね?」


朔は意味不明にわたしを罵ると、部屋から出ていった。